質的研究、NVivoか?テキストマイニングか?

Q1. NVivoとテキストマイニングソフトで共通している機能は?

■頻出語の視覚表現

テキストデータを分析する場合に最初に行うことは、文章を語に切り分け、それぞれの語の出現頻度を数えることでしょう。これはテキストマイニングソフトでもNVivoでも同じようにできます。


語を数える際、活用形や派生語などをどう取り扱うかはソフトウェアによって異なりますが、NVivoの場合は分析者が都度必要に応じて指定することもできます。さらに、語に切り分けて頻度や全体に占める割合などを数値で確認するとともに、視覚的な表現が可能です。この視覚表現もソフトウェアによって異なりますが、NVivoでは単語クラウドを使用します。


■語の共起関係を見るための機能

また、それぞれの語の共起関係(ある文字列とある文字列が一緒に出現した際の関係性)を見るための視覚化機能もソフトによって異なります。テキストマイニングソフトの多くは、語と語を線で結ぶ形式が多いようですが、NVivoの場合はワードツリー(テキスト検索クエリ)という、前後の文脈をひとつながりにしてみる方法をとっています。そのため、より文脈上の意味合いなどを考慮して分析することができます。


■発言や文章、感情を自動で分類

上記のようなテキスト処理を基本として、そこから発言や文章を自動的に分類できるソフトが多いと思います。例えば自動的に感情を特定し、肯定的な発言・否定的な発言に分類するようなイメージですが、これは多くのテキストマイニングソフトが備えていますし、NVivoでも可能です。(発言・文章・感情の自動分類機能はNVivo 11 Plusのみ対応しています。)



Q2. NVivoとテキストマイニングソフトの違いは?

■NVivoは自身の考察や結論を導き出すことを支援

NVivoは、データを入れれば答えが出てくるというソフトとは異なります。前述のような機能で気付きを得て、探索し、分析し、そこから考察や結論を導き出す研究者を支援するようにデザインされています。NVivoにより、研究者は時間を節約し重要なことに集中することができるようになります。


以上の点から、独自の考察・結論を導き出すことを目的とするのであれば、NVivoが適しているでしょう。一方で構文や係り受けを識別することで研究成果に寄与するようなケースでは、それに対応したテキストマイニングソフトが必要となるでしょう。



Q3. 信頼性、客観性のある結果をもとめる場合、どちらのソフトを使うべき?

■どのようなアプローチでどのように信頼性を保つのか

  • どのようなリサーチ・クエスチョンに答えるのか、そのためにはどのようなアプローチをし、どのように信頼性を保つべきか。それを踏まえた上で、ご自身が必要とするツールを選定いただく必要があります。


    NVivoでは、この点を支援するために、分析者のたどった道筋を記録し透明性を高めるとともに、他の研究者に対し自身の研究課程を提示することを可能にしています。


  • イベントログ機能・コーディングストライプ


Q4. これからの質的研究に適しているのはNVivo? テキストマイニングソフト?

■多様なデータ形式、増え続けるデータ

今日、膨大なデータがさまざまな形式で生み出されています。テキストデータはその一部で、書誌情報や図表を含めた文献であったり、音声や動画であったり、Web上のコンテンツやSNSであったり、さまざまなデータが研究を取り巻いているのではないでしょうか。


NVivoはこれらの様々なデータを一元的に管理・整理することが可能です。これにより、データ・情報が示す全体像と、各々のデータの詳細を自由に行き来し、研究者としての考察を深めていくことを支援します。


テキスト分析はNVivoが提供する支援の一部分です。質的研究を進めていく上で、分析対象をテキストデータのみにするのか、テキスト以外も扱うのか。この点が選択のポイントになるでしょう。


■自身のリサーチ・クエスチョンに必要なプロセス、アウトプットは何か

ツールの選び方においても、ご自身のリサーチ・クエスチョンに対してどのようなプロセス、アウトプットがあれば答えることができるのかという点が最も重要となります。それを踏まえ、実現のために最適なソフトを選択いただくことをお勧めいたします。



※注:NVivo 11 for Windowsを対象として記述しております。NVivo for Macまたは旧バージョンには当てはまらない記述が一部あります。






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