読者の理解度を向上させる「IMRAD形式」の論文構成とは?

自分の考えを読者に効果的に伝えるには、論文をうまく組み立てることが不可欠です。たいていのジャーナルでは、伝統的な形式であるIMRAD(イムラッド)形式で研究論文を書くのが望ましいとされています。


IMRADは論文の各セクションであるIntroduction, Materials and methods, Results, And Discussionの頭文字を取った言葉です。
ここでは、それぞれのセクションを書くコツに触れたいと思います。


Introduction (序論)

「イントロ」、「緒言」とも呼ばれるセクションです。序論では、何を研究しているのか、どうしてその研究をしているのかを明確に述べます。


-執筆のコツ-

【その1】
自身の研究は先行研究の中でどう位置づけられますか?どんな背景・位置づけで行われた研究であるかを分かり易く説明しましょう。


【その2】
専門用語ばかり列挙していませんか?読者に伝えたいことを理解してもらうために、序論ではなるべく一般的な言葉を使いましょう。


【その3】
自分の考えを論理的に展開し、研究が行われた背景を説明しましょう。



Materials and Methods(材料と方法)

省略して「メソッド」とか「マテメソ」と呼ばれるセクションです。材料と方法のセクションでは、自分が何を使ってどのように研究を行ったかを詳しく述べます。


-執筆のコツ-

このセクションを読んだ読者に研究が再現できますか? 論文に書いてある方法に従えば、他の研究者もその論文で得られた結果を再現できるよう詳しく方法を記載しましょう。



Results (結果)

結果のセクションでは、序論で概説した問題を解決できたかどうかを述べます。ここでは、データを含む実験の詳細を漏れなく記述することが肝心です。


-執筆のコツ-

重要な結果は強調できていますか?このセクションでは、自身の研究の中で最も重要な結果を強調しましょう。


Discussion and Conclusion (考察と結論)

考察も序論と密接に関係しています。一つの研究を行い、結果を導き出しただけで研究が終わるわけではありません。得られた結果が意味することについて議論し、その研究が与える影響を理解できるように書きましょう。


-執筆のコツ-

【その1】
「研究から学んだこと」を一言でいうと何ですか?結論では、序論で取り上げた問題に関してその研究から得られた主要な結論を述べましょう。


【その2】
なぜその結論に至ったのかを説明しましょう。研究分野や研究トピックの中には、どのようにしてその結論に辿り着いたのかに対する説明が、極めて重視される分野もあります。



IMRAD形式のまとめ

自身の研究が示唆することを、読者(ジャーナルの編集者や査読者を含む)が完全に理解できるようにするため、論文を上手に構成し、IMRAD形式の各セクションをわかりやすく記述することが大切です。



 

 

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