SPSSで臨床研究・医療統計を行う際に必要なモジュールは?

臨床研究でSPSSを使いたいが、どのようにSPSSのモジュール・パッケージを選べばよいか分らない方も多いと思います。臨床研究で使うSPSSの選び方、オススメパッケージを、簡単に紹介します。


臨床研究なら『SPSS メディカルエントリーパッケージ』がオススメ!


SPSSで医療統計をはじめるならば、まず検討したいのが、『SPSS メディカルエントリーパッケージ』です。 構成モジュールは、『SPSS Statistics Base』・『SPSS Advanced Statistics』・『SPSS Regression』で、バランスよく基本的な機能が揃っているのが特徴です。

『SPSS メディカルエントリーパッケージ』 の統計機能は?


『SPSS メディカルエントリーパッケージ』は3つのモジュールで構成されますが、各モジュールが、どのような統計機能をもっているかを見ていきます。

・『SPSS Statistics Base』は必須 のモジュール

『SPSS Statistics Base』(以下Base)は、『SPSS』のStatistics Familyを使用する上で導入必須の基本モジュールです。 Baseだけでも、集計、検定、多変量解析等の統計解析の基本機能をカバーしています。まずは小さく統計を始めたいという方はBaseから始めて頂き、Baseのカバー範囲を超えた手法を用いる際に、他のモジュールの検討も良いと思います。

・生存分析をカバーする『SPSS Advanced Statistics』

臨床研究で頻繁に使われる生存分析には、COX回帰、カプラン・マイヤーを用いることが多くあります。 その際に必要なのは、『SPSS Advanced Statistics』です。また、多因子の検定(分散分析)が必要な多変量解析も可能にします。

・『SPSS Regression』は何に使う?

その名の通り『SPSS Regression』は、回帰分析機能を強化するモジュールです。代表的な分析機能には、以下のようなものがあります。
 -ロジスティック回帰分析(二項[0 / 1]、多項[A / B / C])
 -プロビット分析
 -非線型回帰分析

『SPSS メディカルエントリーパッケージ』と『SPSS メディカルパッケージ』は何が違う?


臨床研究向けに最初におすすめしているものは『SPSS メディカルエントリーパッケージ』ですが、 その際によくいただくご質問が、"『SPSS メディカルパッケージ』は、『SPSS メディカルエントリーパッケージ』とどう違うの?"です。その違いを見ていきます。

『SPSS Custom Tables』、『SPSS Exact Tests』の必要性を見極める


『SPSSメディカルパッケージ』には前述の基本3モジュールに、『SPSS Custom Tables』・『SPSS Exact Tests』が加わります。実は、すでにSPSSを利用されている医療関係のお客様のお話によると、これら2モジュールの利用頻度は、一様ではないようです。

どちらか検討する際、エントリーパッケージに 含まれていない2つのモジュールをどう考えるかによって選択が異なります。

・『SPSS Custom Tables』は複雑なクロステーブルに必要!

論文で多次元テーブルが必要か否かが、『SPSS Custom Tables』の導入の判断基準になります。以下がBaseや他のモジュールにはない機能です。
 -多次元でのクロスや入れ子式の設定が容易に
 -多重回答(マルチアンサー、MA)グループの変数設定を自動保存
 

・少ないサンプルを増やすための『SPSS Exact Tests』

論文作成の際に扱うサンプルデータ量で、『SPSS Exact Tests』の導入を検討ください。以下がBaseや他のモジュールにはない機能の具体例です。
 -フィッシャーの正確確率検定(漸近法、モンテカルロ法)
 -フリードマン検定、他

まとめ


臨床研究でSPSSの導入の際、モジュール構成に迷われたら、『SPSS メディカルエントリーパッケージ』を中心にご検討ください。その上で、その他各モジュールの機能とご自身の研究・論文を照らし合わせ、必要なパッケージ・追加モジュールをピックアップしてみてください。


SPSS 医学・医療統計向けパッケージ 搭載モジュール・機能比較表


モジュール名 SPSS 医学・医療統計向けパッケージ
SPSS メディカル
エントリー
パッケージ
SPSS メディカルパッケージ SPSS メディカル
プロフェショナル
パッケージ
IBM SPSS Statistics Base
集計・検定・多変量解析等の基本統計機能をカバー
IBM SPSS Advanced Statistics
一般化線形モデルや混合モデル、カプラン・マイヤーなど高度な分析をカバー
IBM SPSS Regression
多項・二項ロジスティック回帰、プロビット回帰など、高度な回帰分析をカバー
IBM SPSS Custom Tables
多次元でのクロステーブルや入れ子のような複雑な設定を容易にします。
-
IBM SPSS Exact Tests
少ないサンプルからでも信頼性のある結果を導き出す正解確立検定を実行し、信頼性のある分析を支援
-
IBM SPSS Decision Trees
CHAID, CRT, QUESTなどを搭載し、決定木分析を実行
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IBM SPSS Missing Values
欠損値のパターン認知と推定をし、補完を支援
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IBM、IBMロゴ、ibm.com、およびCognos、SPSSは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。

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