EndNote Capture Reference Toolを使って、Webページや書籍の情報を取り込む
EndNoteにはEndNote Onlineアカウントと連動して、Webページから文献情報を取得するCapture Reference Toolがあります。これを使用することで、ris形式のダイレクトエクスポートがないwebページから文献情報を取得することが可能です。
※データが取得できない場合もあります。
※Webサイトから取得できるデータよっては文字化けしている場合があります。
一度設定すれば、文献情報を取得したいWebページ上でブックマークをクリックすることで簡単に取り込みが可能になります。
本稿では設定の手順、実用例などを紹介いたします。
- EndNote オンラインのアカウントを作る
- Capture Reference Toolの設定
- やってみよう 〜文献データベースから文献情報の取得〜
- やってみよう 〜Webページの情報を取得する〜
- やってみよう 〜NDLから文献情報を取得する〜
EndNoteオンラインのアカウントを作る
Capture Reference ToolはEndNote Onlineの機能のため、EndNote Onlineのアカウントが必要です。アカウントを未作成の場合、以下のページよりアカウントを作成する必要があります。
「EndNote Online」
https://access.clarivate.com/register?app=endnote
以下の項目を入力してRegisterをクリックします。
EndNoteデスクトップ版からアカウントを作成する場合は「EndNote の同期機能(Sync)を活用しよう」のアカウント作成方法を参照ください。
Capture Reference Toolの設定
Capture Reference ToolをWebブラウザ上で使用するには、Capture Reference Toolをブックマークに登録する必要があります。Capture Reference ToolはEndNote Onlineからブックマークに登録できます。
EndNote Onlineへログインし、EndNote Onlineの画面上部にあるダウンロードをクリック。
「取り込み」の欄の「レファレンスを取り込み」をブックマークバー(お気に入りバーやブックマークツールバーと呼ばれることもあります)にドラッグします。
これで設定ができました。あとは取り込みたいWebページでこのブックマークをクリックすると、Capture Reference Toolが立ち上がり、文献情報をEndNote OnlineかEndNote デスクトップ版にダウンロードできます。
やってみよう 〜文献データベースから文献情報の取得〜
PubMedやCiNiiなどのデータベースの文献のページでCapture Reference Toolを使用すると、文献情報が取得できます。
EndNoteのダイレクトエクスポート(ris形式のファイル出力)があるWebサイトではそちらからも文献情報を取得できますが、ない場合もCapture Reference Toolを使用すると、タイトルや発行年など、ある程度の文献情報を取得できる場合があります。完全に手入力するよりも便利です。
※データが取得できない場合もあります。
※Webサイトから取得できるデータよっては文字化けしている場合があります。
では、実際にやってみましょう。例ではCiNiiから文献情報を取得します。
取得したい文献情報のページで、ブックマークにあるCapture Reference Toolをクリック。Capture Reference Toolが開くので、EndNoteオンラインにログインします。
取得できる情報が表示されます。
レファレンスタイプや情報に間違いがないか確認し、問題がなければ「保存先」ボタンをクリックして保存します。このとき、保存先のグループ、EndNoteオンラインに保存するか、EndNoteデスクトップ版に保存するか指定できます。追加したい情報があればこのときに手軽に追加することができます。
保存先をEndNoteオンラインにした場合、これで追加が完了です。EndNoteオンラインにアクセスすると、追加されているのが確認できます。
保存先をEndNoteデスクトップ版に指定した場合、risファイルが作成されますので、ダウンロードしてファイルを開きます。ファイルを開くとEndNoteに文献情報が取り込まれます。
やってみよう 〜Webページの情報を取得する〜
Capture Reference ToolはWebページの情報も取得できます。ページのタイトルやURLなどの情報を取得することが可能です。保存の際にアクセス日などを入力しておくと引用の際に便利です。
※Webページの文や画像等の内容は取得されないため、必要であれば別途取得する必要があります。
取得したいWebページでCapture Reference Toolをクリック。
Capture Reference Tool が開きます。レファレンスタイプがWeb Pageになっていることを確認し、取得できる情報を確認します。不足があれば追加し、「保存先」をクリック。
Webページの情報が取り込まれました。
やってみよう 〜NDLから文献情報を取得する〜
膨大な書誌情報があるNDL(国立国会図書館)ですが、残念ながらEndNoteのダイレクトエクスポートには対応していません。
手入力でEndNoteに文献情報を入力することも可能ですが、手間がかかるので、Capture Reference Toolを使用して、最小限のコピーアンドペーストで文献情報を取得しましょう。
取得したい文献のページを開く。
ページ上でCapture Reference Toolに設定したブックマークをクリック。Capture Reference Toolが開きます。
※NDL(国立国会図書館)から取得できる日本語の文献情報は文字化けしてしまうので、コピペが必要です。
Capture Reference Tool はブラウザ上に固定されているので1つの画面内で完結でき、ブラウザとアプリケーション間の移動もないので、コピーアンドペーストも比較的楽にできます。
レファレンスタイプをBookにし、必要な情報で抜けている部分をコピペしていきます。
情報の入力が完了したら、必要に応じて保存先を選択して「保存先」ボタンをクリック。
文献情報の取得が完了しました。
Web上の様々な情報を柔軟に取得することが可能なCapture Reference Tool
Web上の様々な情報を柔軟に取得することが可能なので、Capture Reference Toolを使うことで、今まで手入力する必要があった文献情報なども楽に取得することができるようになります。インストールなども必要なく、ブックマークに登録するだけなのでぜひお試しください。
Capture Reference Toolに関するお問い合わせとサポートのご依頼は下記へご連絡下さい。